【チューブレスタイヤのパンク修理】突然のパンクに見舞われてもチューブレスタイヤならば自分で現場で修理できる!

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チューブレスタイヤならばタイヤを外さずに修理が可能

ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

何時いかなる時に起こるのか分からないのがパンクである。出先で急激に空気が抜けた時は、レッカーのお世話にならなければならないのかもしれないが、スローパンクなら修理できるところまで走るか、修理キットを持ち合わせているならば、現場で自分で修理することができるだろう。 

一般的にスポークホイールの場合、チューブタイヤが採用されるのだが、このセローの場合はリヤタイヤのみスポークホイールでありながらチューブレスタイヤが採用されている。 

パンク時に急に空気が抜けにくいチューブレスタイヤ

パンクした場合、チューブタイヤがすぐに空気が抜けてしまうのに対し、チューブレスは空気が抜けづらいので、タイヤに異物が刺さった状態で走れる可能性がある。つまり、パンクに対してはチューブレスの方がメリットが大きいのだ。 

こんな事情があるので少し紛らわしいのだが、今回はスポークホイールでチューブレスタイヤのパンク修理の模様をご紹介したい。 

チューブレスタイヤであれば基本的に手順は全く一緒である。四輪であっても自分で行うなら同手順だ。 

チューブレスのパンク修理は応急的な意味合いが強い 

それと注意しなければならないが、チューブレスタイヤのパンク修理はあくまで応急的意味合いが強い。タイヤの残量やパンクの穴の大きさや方向にもよるのだが、修理した箇所が何万キロも持つこともあれば、数百キロで修理箇所から空気が漏れることもある。 

同じところは修理できないので、再び空気が漏れればタイヤは交換だ。 

そんな訳でパンク修理後は早期にタイヤ交換を検討したいものである。 

一方、チューブタイヤのパンクの場合は、タイヤを一旦外してチューブに補修用パッチを貼って修理しないとならない。ここで紹介するような簡易な修理はできないので注意したい。 

洗剤を薄めた水でエアが漏れているかどうか確認!

ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

タイヤに異物が刺さっているのを確認したら、洗剤を水で薄めたものなどでエア漏れチェックを行う。空気が漏れていないようであれば、異物をゆっくり抜いてみる。運が良ければタイヤを貫通してないこともある。 その場合、異物を抜いて再び走ることができる。

出先でタイヤに異物が刺さっているのを発見した際は、その場で抜かずに修理できるところまでゆっくり走行するのが無難。異物を抜くと一気に空気が抜けて走行不能になることもある。 

専用修理キットはホームセンターなどでも手に入る

ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理
チューブレスのパンク修理キットの一例。 

修理材(修理プラグ)、ラバーセメント、リーマー、修理プラグを打ち込むインサートドライバーがセットになっている。 

チューブレスタイヤの修理手順

STEP
修理前に空気をたっぷり入れておく
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

修理をスタートする際は、事前にタイヤに空気を入れておく。出先では無理かもしれないが、作業環境が整っているなら空気を入れておくことで、修理材が入りやすくなる。 

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異物の刺さった方向や穴の大きさを確認する
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

タイヤに刺さった異物を抜く。この時、穴の方向を確認しておく。釘などは引き抜けば良いし、ネジなどは緩める方向にドライバーで回して抜き取ると良い。 

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リーマーで穴の形状を整える
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

異物が抜けたら空気が一気に抜けるので、間髪入れずにパンク穴にリーマーを差し込む。リーマーを回転させつつ、根元までしっかり差し込む。穴が大きくなってしまいそうで少し怖いかもしれないが、この作業でパンク穴を少し拡大しつつ整える作業となる。 

STEP
修理剤をセットする
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

リーマーを差し込んだ状態でインサートドライバーに修理材をセットする。 

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修理剤にラバーセメントを塗布する
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

修理材表面にラバーセメントを塗布する。ラバーセメントが接着剤になると同時に挿入をスムーズにする潤滑剤の役目を兼ねる。 

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一気に修理材を打ち込む
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

必要に応じてさらに空気を補充したら、リーマーを引き抜くと同時に修理材を打ち込む。 ここでタイヤに空気が入っていないとタイヤが変形して修理材が入りにくくなる。かなり力が必要になるので、自分の体重を使って修理材を打ち込む。車体が動く可能性もあるので、ギアを入れておくと良い。 

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しっかり根本まで修理材を入れる
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

インサートドライバーを確実に根元まで差し込む。そのまま90度回転させると抜けにくくなるとかノウハウを持つ人もいるが、私はいつもそのまま引き抜いている。修理キットの説明に従うのが無難だ。 

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インサートドライバーを引き抜く
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

そのまま一気にインサートドライバーを抜くと修理材がタイヤに残る。 

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ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

インサートドライバーの先端は切れ込みが入っているので、引き抜けば修理材がタイヤに残ることになる。

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修理材が抜けないか引っ張って確認!
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

残った修理材を手で引き抜いてみる。これで抜けてしまうようだと穴が大きいので修理不能。走りだせばすぐ修理材が抜けてしまうだろう。修理材を2本ぶち込むなど裏技はあるが、よっぽどの緊急事態でない限りあまりお勧めできない。 

修理材の余剰分は5mmくらい残してカットする。余った分がたいや表面になじんで抜けにくくなるので、少しだけ残すのがコツだ。 

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エア漏れがないか最終確認
ヤマハ、セローのリアタイヤ、パンク修理

最後に空気を高めに3キロくらい入れてみて、エア漏れが確認できなければ修理完了。規定空気圧に戻して走行できる。修理後は乗るたびににタイヤの空気が抜けていないかチェックするようにしたい。 

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