自然に緩んでいることが多いサイドスタンド。緩んだままだとガタが出てしまうぞ!
バイクの車体に使われているボルトが自然に緩んでくることはごくまれにある。車種によっては特定のボルトが緩みやすかったりすることもある。
しかし、ボルトが緩んでくる原因の最も大きなものは締め忘れではなかろうか。
サイドスタンドのピボットボルトに要注意!
一方で、どんなバイクでも自然に緩みやすいボルトが存在する。それがサイドスタンドのピボットボルトだ。
サイドスタンドのピボットはボルトとロックナットで固定されているので、ボルトが脱落することはほぼ無いが、緩んでいることは多い。
ボルトが緩んだまま使用を続け、サイドスタンドにテンションがかかり続けると、ピボットの穴が摩耗してガタが出て、サイドスタンドの傾きが大きくなってしまう。
さらに油分が無いと摩耗には拍車がかかる
今回リフレッシュメンテを行ったセローもこの例に漏れず、サイドスタンドのピボットが緩んでいて、増し締め後にグリスアップをしておいた。
これで動きもスムーズになり、ひと安心である。
サイドスタンドは軽く払ったらばねの力で自動的に跳ね上がるくらいじゃないと駄目である。
ピボットボルトは表側からボルトが締められ、ボルトが緩んだり脱落したりしないように裏からロックナットで締められる。
表側、ボルトがすでに緩んでいた。しっかり締め付けてから、裏側のロックナットもしっかり締め付ける。裏側ロックナットを締める際は、ボルトにレンチを当てて共回りしないようにする。
しっかりボルトを増し締めしたところで、チェーンオイルでグリスアップした。サイドスタンドの隙間をめがけてスプレーし、サイドスタンドを何度か上げ下げして、再度スプレーする。
余分にはみ出たグリスは良くふき取っておく。
サイドスタンドの動きは驚くほど軽くなった。
ここでメンテしたのは
乗りっぱなしセロー
実走行3万2700kmで定期メンテ無し、タイヤの空気も補充したか、オイルいつ交換したかもわからないほど日常の足として酷使されまくった車両。
いちおうエンジンがかかって異音も無い模様だったので、ひとまず走るのに不安が無いような状態になるようにメンテしてみた。