シフト操作が軽くなる!セローのチェンジペダルをグリスアップしてスムーズに!

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チェンジペダルの動きが悪いまま乗っていると思わぬ大きな故障に繋がることも

シフトの入りが悪い原因は様々ある。思いつくところだと

  • エンジンオイルが固い。
  • エンジンオイル量が多い
  • クラッチの切れが悪い
  • シフト機構の故障や異常

など様々である。

しかし、意外と多いのがチェンジペダルの潤滑不良だ。

シフトシャフトに直にマウントされているペダルはグリスアップ箇所は基本的に無いが、リンク式の場合、ピロボールやチェンジペダルの支点部分が主なグリスアップ箇所となる。

古いグリスが堆積していたり、錆が発生することで動きは悪化していくが、足で操作している分、意外と動きの悪化に気づきにくい。

チェンジペダルが潤滑不良のまま乗り続けると、各部摩耗が進んでガタが発生する。ガタが発生すれば、ギアチェンジの動作が大きくなり、確実なシフトチェンジが困難になってくる。

すると、ギアの入りが甘いままトラクションがかかる場面が増え、ギア抜けが頻発。

ギア抜けはミッションのドックと呼ばれる突起の摩耗を招くことになり、いずれミッションのギア自体を交換しなければならなくなる。

セローの場合、クランクケースは左右2分割なので、エンジンは全バラしなければミッションの交換はできない(上下割りのクランクケースも基本的には全バラ)。

これは最悪のシナリオだが、チェンジペダルの潤滑不良がエンジン全バラ修理を招く原因ともなりかねないのである。

だからこそ、こまめな分解グリスアップを行いたいものである。

チェンジペダルの動きが悪ければまずグリスアップ!

セローのシフトペダルのグリスアップは非常に簡単だ。

セローのシフトペダルのピボットのグリスアップを行った。ピボットは可動軸のことで、スイングアームの支点もピボットと呼ぶ。

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シフトペダルのグリスアップ【簡易版】

油分が多少残っている様子で、錆が発生しているようには見えない。

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分解せずにグリスアップする方法もある。スプレー式チェーンオイルをピボットに向けて吹き付けて、ペダルを動かせば油分が行き渡る。

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はみ出た余分なグリスはふき取っておく。しかし、分解せずにスプレーではやはり確実にグリスを行き渡らせることはできない。

分解グリスアップで作動性を確実に向上させる

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シフトペダルのピボット軸はヘキサゴンボルトとなっている。サイズの合う工具で緩める。

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完全に錆びてはいなかったが、ボルトは錆色になっており、グリスアップ時期は逸している感じ。

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ピボットボルトはグリス溜まりになる溝が設けられていたが、そこには古いグリスが堆積していた。ねじ山にはネジロック剤が塗られていたので、ボルトを緩める際は渋かった。

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ピボットボルトの錆と古いグリスを清掃しておく。

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シフトペダル側のボルト穴もしっかり綺麗にしておく。

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鉄と鉄の摺動する部分なので、リチウムグリスを使用する。グリス溜まりにしっかり行き渡るようにたっぷりと。

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シフトペダル側と間に入るワッシャーも清掃&グリスアップを行う。

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フレームとシフトペダルの間に入るワッシャー。組み付け向きは無いようだが、摺動痕を参考に同じ向きで復元する。

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シフトペダルにボルトを通して組み付ける。

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本来的にはねじ山にネジロック剤を塗布して締め付ける方が良い。

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ボルトのカラー部が突き当たるので、ボルトの締め付けトルクはシフトペダルの動きに影響しない。しっかり締め付ける。

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締め付け後は動きに異状が無いか確認する。シフトリンクのピロボールは分解できないので、スプレーグリスを使用するのがお勧め。

ヤマハセローのブレーキレバー交換とグリスアップ

ここでメンテしたのは

乗りっぱなしセロー

実走行3万2700kmで定期メンテ無し、タイヤの空気も補充したか、オイルいつ交換したかもわからないほど日常の足として酷使されまくった車両。

いちおうエンジンがかかって異音も無い模様だったので、ひとまず走るのに不安が無いような状態になるようにメンテしてみた。

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