ワイヤリングの専用工具“ワイヤーツイスター”が無くてもOK
ハンドルグリップの交換は簡単な作業なので、自ら挑戦してみたことのある方も多いかもしれない。しかし、グリップの固定には気を遣っていただきたい。
グリップを固定するには、必ずボンドを使いたい。ボンド不使用だと通常動かなくとも、雨水などが入った際にグリップがすっぽ抜けて超危険である。
確実性の高いワイヤリング
ボンドを使いつつ、さらに保険として有効なのがワイヤリングだ。
特にグリップを強く握る場面があるレーサーなどは、グリップのワイヤリングを行っている例が多い。
基本的にワイヤリングを行うには専用工具のワイヤーツイスターを使用するが、グリップのワイヤリングであれば、ラジオペンチ1本で事足りるだろう。
グリップにはワイヤリング用の溝が設けられていることも多い。モノタロウの激安グリップにも溝が設けられていた。
ワイヤリングに使用するのはステンレス製の線径0.5mm程度のものが使いやすい。
ホームセンターで購入したステンワイヤーはパッケージ裏側を十字に切って取り出せば、上手に保管できるというものだった。
話は逸れたが、これは賢い感じである。だいたい、ステンワイヤーは使い切らずに絡まって捨てる羽目になるので。
ワイヤリングの作業手順
ステンワイヤーをグリップに2周回せるぐらいに切って、グリップの溝部に巻き付ける。ワイヤーは重ならないように巻くと見た目に良い。
ステンワイヤーの端をプライヤーで摘まんで撚っていく。あまりきつく撚りすぎるとワイヤーが切れてしまうので注意。
撚ったワイヤーを1cmくらい残してカットする。
カットした部分をU字に曲げて切断面をグリップ側に向ける。
ラジオペンチのグリップ部などで切断面をグリップに食い込ませる。
ステンワイヤーの切り口が露出してなければ素手でグリップを握ってもケガすることもない。さらに数か所ワイヤリングすればまず抜けたり、動いたりすることは無い。